令和4年度 第23回緑の教室が11月12日(土)山梨県富士山科学研究所(富士吉田市)で開催されました。
講師に富士山科学研究所研究部 自然環境科の(理学博士)安田泰輔先生を迎え、富士山の植物生態について学びました。

今日は、安田先生から「富士山の植物群落の特徴」として、
❶高山帯の垂直分布
❷高山植物が少ない理由
・氷河期を経験していない、【島】の状態で到達と生育が困難
・これ自体が稀有
・風による扁形樹の発達
・地形と積雪によって多様な半島状植生が形成
❸大規模な天然のカラマツ林
・これ自体が稀有
・風による扁形樹の発達
・地形と積雪によって多様な半島状植生が形成
❹カラマツ実生の定着とナース効果
・ミヤマヤナギ(先駆植物)のパッチがカラマツ実生の定着を助長
❺森林限界の変化
・1年に1歩(0.41~0.78m)の上昇傾向
・雪崩は生物多様性維持の重要なプロセス
以上、5つに分けて指導していただきました。