令和2年度「巨樹名木学習講座」の第2回を、9月6日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について指導いただきました。

この日はまず、湯之奥群生ウラジロガシ(身延町):身延町指定天然記念物に行きました。
山神神社境内の参道東斜面一帯に、ツガ・モミ等の雑木とともに、ウラジロガシが群生し社叢をなしています。
幹囲2.4m以上の古木が数本あり、特に太いものは4m、樹高も約15mに達しています。
約400年前にできた石畳を200mほど登り神社に到着です。1975年、中村雅俊主演「俺たちの旅」のロケ地にもなった場所です。

次に行ったのが島尻の大カヤ(南部町):県指定天然記念物に行きました。
島尻の大カヤは、旧家の庭で身延線脇に立っていて車窓からも見えるはずですが、あまりに近すぎて一瞬の出来事なので、意外に知る人は少ないかもしれません。樹冠は県道10号(富士川身延線)からも見えます。

最後に行ったのが、井出八幡神社の社叢(南部町):県指定天然記念物。
御神木タブノキ、樹高35m、目通り幹囲6.5m、推定樹齢不明。
盆地の気候と違い、静岡系の樹種が多く生育しています。クスノキ、タブノキ、カゴノキ、ケンポナシなど、暖かい所の木が、幅を利かせ社叢を彩っています。

この日は時間に余裕があったため、以上三カ所の他に、諏訪神社のヒノキ(身延町)、本国寺のオハツキイチョウ(身延町)、万沢小学校のヒイラギモクセイ(南部町)、万沢越渡佐野氏のサザンカ(南部町)も見学しました。