令和2年度「巨樹名木学習講座」の第3回を、9月20日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について指導いただきました。

この日はまず、花鳥山の一本杉(笛吹市):笛吹市指定天然記念物に行きました。
樹高40m、幹周8.3m、推定樹齢300年。花鳥山は、日本武尊の伝説があり古戦場の跡地です。大杉は遺跡の近く、緩やかな斜面の端に立っています。名は一本杉ですが、2本の融合木と思われます。大杉からは甲府盆地が良く見え、リニアの見える丘として有名になりました。

次に行ったのが慈雲寺のイトザクラ(甲州市):県指定天然記念物に行きました。
暦応年間(1337年~1342年)夢窓疎石が開創したといわれる甲州市塩山の名刹が慈雲寺。推定年齢330年のイトザクラは、ウバヒガンの変種で山梨県の天然記念物となっています。例年の花の見頃は4月上旬。一葉の道の由来は、樋口一葉の両親が慈雲寺の寺子屋に通っており、この寺で知り合い結婚しました。

最後に行ったのが、雲峰寺のサクラ(甲州市):県指定天然記念物。
境内には根廻り5m、樹高21m、樹齢約数百年といわれるエドヒガンザクラがあります。
例年4月下旬頃に花が満開となります。また雲峰寺は武田家ゆかりの「風林火山の旗」や日本最古といわれる「日の丸の御旗」を蔵しており、境内の宝物殿で見学できます。

この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、七覚川河川敷のケヤキ(中央市)、円楽寺のイチョウ(甲府市)、八代ふるさと公園のサクラ(笛吹市)、楞厳寺のカヤ・ムクロジ(笛吹市)称願寺のサクラ(笛吹市)、初鹿野の大スギ跡(甲州市)、三光寺の大スギ(甲州市)も見学しました。