令和3年度「巨樹名木学習講座」の第4回を、9月19日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。

6月に予定していた第1回・第2回の講座、8月に予定していた第3回の講座が、いずれも新型コロナウイルス感染拡大防止への臨時特別協力要請及びまん延防止等重点措置に基づき延期となりましたので、本年度初めての開催となりました。

この日はまず、上芦川諏訪神社の大ケヤキ(笛吹市):笛吹市指定天然記念物に行きました。※所在地:笛吹市芦川町上芦川704
諏訪神社は、明治31年の洪水土砂災害により本殿が流されましたが、明治33年に再建されました。境内を囲むようにそびえ立つ5本の大きなケヤキ群は、神々しくこの神社の目印となっています。
中でも最も大きいものは圧倒的な存在感で樹高およそ26m、目通り幹囲6.3m、樹齢300年以上(推定)。市の天然記念物に指定されています。

次に見学したのが熊野神社のコウヤマキ(笛吹市):笛吹市指定天然記念物※所在地:笛吹市八代町北1615
樹高21m、幹周3.0m、熊野神社の御神木で、社殿左側に植えられています。根本周囲は6.4mあります。
明治18年の拝殿の火災によって幹の東半分が焼けています。
境内には、同じく笛吹市指定天然記念物の樹高29m、幹周3.9mのイチョウもあります。

最後に見学したのが、定林寺のカヤ(笛吹市):山梨県指定天然記念物 ※所在地:笛吹市八代町南747
カヤの太さはまだ少々物足りませんが、美しく、かつ力強い根張りがそれを補っています。
同じ笛吹市内の智光寺のカヤを、一回り小さくしたような姿です。お寺の木ではありますが、幹に注連縄が巻かれ、神木のようです。「縁結びのカヤ」と呼ばれているようで、幹に触れながら好きな相手に思いを寄せると、縁が結ばれるようです。

この日は時間に余裕があったため、以上三ヶ所の他に、薬王寺オハツキイチョウ(市川三郷町)・鶯宿諏訪神社のケヤキ(笛吹市)・白髭神社のケヤキ(笛吹市)・花鳥山の一本杉(笛吹市)・荒神堂のケヤキ(笛吹市)も見学しました。