令和2年度「巨樹名木学習講座」の第5回を、10月25日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について指導いただきました。

この日はまず、王仁塚のサクラ(韮崎市):韮崎市指定天然記念物に行きました。
推定樹齢330年、幹回り3.6m、樹高17mの見事なエドヒガンザクラの一本桜が花を咲かせる「王仁桜」。この名前の由来は、日本武尊の王子武田王の墓、前方後円墳、王仁族が住んでいた所などの諸説からきています。
満開時にはライトアップされて幻想的な夜桜も楽しめます。
次に行ったのが山高神代ザクラ(北杜市):国指定天然記念物に行きました。
福島県の三春滝桜、岐阜県の淡墨桜と並ぶ日本三大桜のひとつです。推定樹齢1800年とも2000年とも言われるエドヒガンザクラ。樹高10.3m、根本・幹回りは11.8mもあり、日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に国指定天然記念物第1号となりました。
最後に行ったのが、清春のサクラ群(北杜市):県指定天然記念物。
清春芸術村は廃校になった清春小学校の跡地にあります。大正14年3月、同行の校舎落成を記念して児童たちによって校庭に植樹された、約30本のソメイヨシノが今も残る桜の名所です。樹齢80年以上の風格ある桜並木が見事です。この桜群は昭和41年5月、山梨県の指定天然記念物に指定されています。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、山高の一本桜・眞原桜並木・関のサクラ・白須若宮八幡のモミ・神田の大イトザクラ・熱那神社のサクラ・下黒沢のコウヤマキも見学しました。(全て北杜市)