令和2年度「巨樹名木学習講座」の第6回を、11月1日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について指導いただきました。
この日はまず、笹子峠の矢立てのスギ(大月市):県指定天然記念物に行きました。※大月市笹子町黒野田地内
甲州街道最大の難所といわれた笹子峠。矢立てのスギは樹齢1000年を越すと言われています。樹高約28m、根回り14.8m、幹囲9mの巨樹であり、「甲斐叢記」には、昔出陣する武士が、この木に矢を射立てて戦勝を祈ったと記されています。安藤広重や葛飾北斎の名画にも残っています。
次に行ったのが小篠のイチヒバ(大月市):大月市指定天然記念物に行きました。※大月市猿橋町地内
推定樹齢300年、幹周3.8m、樹高18m。(個人所有)イトヒバとしては稀にみる巨木です。小篠の部落の西方に立ち、周りの状況から、かつてはこの付近に寺があり、植えられていたのではないかと推測されます。対岸の中央線鳥沢駅からも見ることができます。
最後に行ったのが、堀之内の大ケヤキ(大月市):大月市指定天然記念物。※大月市富浜町3398
諏訪神社、推定樹齢400年、幹周8m、樹高35m。大ケヤキは背が高く太く伸びあがった幹が見事です。枝は広く伸びていて樹勢が良いです。この大ケヤキの一番の見どころは根元でしょうか。広範囲に隆起した根が迫力あり、根回りは幹周の倍以上ある19m近くあるようです。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、稲村神社の三本スギ・藤沢の大スギ・福正寺のヒムロスギ・寛城のカエデも見学しました。(全て大月市)