令和4年度「巨樹名木学習講座」の第3回を、6月26日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。
この日はまず、智光寺のカヤ(笛吹市):県指定天然記念物に行きました。※笛吹市境川町藤垈322
樹高24m、目通り幹囲5.4m、推定樹齢300年以上。大カヤ(山梨三大カヤノキの1本)は、石段の上方、鐘楼門に向かって左手に立っています。何といっても、目を引かれるのは、その素晴らしい根張りで、幹の下部からカーブを描いて地表を覆っている根は、まるで浮き上がった太い血管のように見えます。その全周は35mにも及んでいます。
次に見学したのが下黑駒の大ヒイラギ(笛吹市):県指定天然記念物※笛吹市御坂町下黑駒85
大ヒイラギが立つのは秋葉神社境内なのだそうです。改めて見れば、傍らに立つ石碑には「秋葉大神」「阿夫利大神」の名が列記されている。
なかなか立派なヒイラギで、単幹でこれだけのサイズはなかなか目にすることがないように思います。樹皮が大きく右旋回し、この捩れは枝分かれした複数の大枝の先まで続いている。これもこのヒイラギの個性のひとつです。
最後に見学したのが、山宮神社の夫婦杉(笛吹市):市指定天然記念物 ※笛吹市一宮町一ノ宮
甲斐一宮の浅間神社の南東2kmほどの谷間に、摂社山宮神社があります。夫婦杉は根元で融合し、幹囲はそれぞれ5.3mと5.0m。夫婦杉から東をみると、開けた林が広がっている。春、ここにカタクリが咲く。夫婦杉とともに、「浅間神社摂社山宮神社のカタクリ群落」が笛吹市から天然記念物指定を受けている 。
この日は時間に余裕があったため、以上三ヶ所の他に、法久寺のコツブガヤ(甲斐市)、藤垈の滝のケンポナシ(笛吹市)、神明神社のケヤキ(笛吹市)も見学しました。