令和4年度「巨樹名木学習講座」の第6回を、10月23日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。
この日はまず、萬福寺のムクノキ(甲州市):県指定天然記念物に行きました。※甲州市勝沼町等々力1289
境内に立つムクノキ、地際の力強さがすばらしい。大きく踏ん張った姿といい、彫の深い凹凸といい、自然の造形を感じさせます。その雄大な樹形や異形となりがちな幹の様子から天然記念物や御神木とされることも多い。
境内には、聖徳太子が騎乗した黒駒のヒヅメ跡と伝わる「馬蹄石」や、親鸞が地に挿した箸が根づいたというスギの切り株などもあります。イチョウの大木も要必見。
次に見学したのが柏原神社のムクロジ(甲州市):市指定天然記念物※甲州市塩山下荻原2040
JR中央本線塩山駅の東方、重川左岸の高台に柏原神社が鎮座する。拝殿に向かって左側、境内平面の縁に、山梨県随一のムクロジが立っています。幹回り426㎝になっていました。まだまだ頑張っています。
これとは別に、幹囲285㎝とされるムクロジもあって、そちらは天然記念物ではなく、樹齢もこれより若そうです。後継木が準備されているといったところです。
最後に見学したのが、雲峰寺のサクラ(甲州市):県指定天然記念物 ※甲州市塩山上荻原2678
1300年近い歴史を持つ名殺雲峰寺。境内には根廻り5m、樹高21mという樹齢約数百年と言われる古木のエドヒガンザクラがあります。例年4月下旬頃に満開となり、歴史を感じさせる巨木から可憐な淡い紅色の花が咲き乱れ、県の天然記念物に指定されています。
また雲峰寺は武田家ゆかりの「風林火山の旗」や日本最古と言われる「日の丸の御旗」を蔵しており、境内の宝仏殿で見学できます。