令和5年度 第3回「巨樹名木学習講座」を、7月2日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について学びました。
❶三ヶ所のビワ(山梨市):市指定天然記念物
個人所有。根回り2.05m、目通り南幹0.89m北幹0.82m、樹高約7.50m(指定時)現在は約15m。バラ科ビワ属の常緑高木、実は食用となる。
原産は中国南西部で、日本では四国、九州に自生しています。果樹としては九州、四国のほか和歌山県・千葉県・静岡県などで栽培されています。
❷魔王権現のヒノキ(山梨市):市指定天然記念物
名前のとおり個性的な立ち姿。
根本から3m付近で主幹の他に、3本の太い下枝が横に突き出てまっすぐに立ち昇り、ウラスギなどによく見られる樹形です。先の降雪時に1枝折れてしまいましたが、貫禄ある見事な立ち姿の大ヒノキです。
❸姥のトチノキ(山梨市):指定外(学術参考林)
県道上から眺める大トチの姿は、背が高いためかスマートな印象があります。しかし根本に近づき見上げる姿は堂々たる巨樹の迫力。特に北側から見上げた姿は、個性のあるコブ状の隆起やボリュームがあり、まさに森林の巨樹といった風格です。根本にある隙間から、幹に空洞が見えますが、樹勢には影響のない様子です。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、山梨市の清白寺の西湖梅・杣口のサワラ林・万力林のヤブツバキ、甲州市の放光寺のウメも見学しました。