令和5年度「巨樹名木学習講座」の第7回を、11月4日(土)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に
ついて指導いただきました。
❶河口浅間神社の7本スギ(富士河口湖町):県指定天然記念物
広大な境内には巨木が多く、歴史の厚みを感じさせます。推定樹齢750~1200年、最大幹回り8.5m。七本杉には、「御爾(みしるし)」「産射(うぶや)」「齢鶴(れいかく)」「神綿(しんめん)」「父母(かづいろ)」「天壌(てんじょう)」の名が付いています。この他に3mを超すモミ9本、スギ20本、ケヤキ9本、ヒノキ1本、トチノキ1本、巨木があり、かなりの樹齢と思われます。
❷河口浅間神社参道の杉並木(富士河口湖町):町指定天然記念物
河口浅間神社は貞観6年(864)の富士山大噴火の鎮火を願い、翌貞観7年勅使により創建されたと言われています。元の社殿は、富士山を拝む方向に建立され、現在の社殿より山の手に鎮座されたと言われています。神社の参道は鎌倉街道に向かって開かれ、参道の杉並木は、800余年の歴史を持っています。
❸精進の大スギ(富士河口湖町):国指定天然記念物
精進湖北岸集落に精進諏訪神社があり、その西の隅に大ケヤキがあります。樹齢伝承1200年、樹高43m、幹周10.5m。早川町の湯島の大杉に次いで県内で2番目に太いスギであります。この神社南側には「精進諏訪神社の大スギ」幹周6.9mがあり、町の指定文化財となっています。他に幹周4.6mのウラジロモミなどがあり、見事な巨木の社叢です。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、内野富士浅間神社のトチノキ(忍野村)、ヤドリギ(富士河口湖町)も見学しました。