第13回緑の教室が7月7日(日)甲府市の県立文学館で開催されました。                                                     講師に富士山科学研究所の安田泰輔先生(理学博士)を迎え、外来植物の現状と対策について学びました。

まず最初に、特定外来生物に指定されているアレチウリの繁茂を事例として、「河川敷で広がるとどうなるか?」「農耕地へ入るとどうなるか?」について説明を受けました。次に2例目として、琵琶湖の問題を取り上げました。琵琶湖では、外来性の水草である特定外来生物ネガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイが大繁茂し、湖畔の生態系改変の恐れが生じ、船の航行障害が発生しました。滋賀県ではこれらを駆除するために、平成28年から平成30年の3年間で約10億円の費用が発生しています。駆除に莫大な費用が発生するため、それ以前の対策を重要視しなければなりません。

その他の特定外来生物(オオキンケイギク・オオハンゴンソウ・オオカワジシャ)や重点対策外来種(オオブタクサ・ニワウルシ)やフランスギクについても説明を受けました。

侵略的外来種を入れないようにする。入ってしまったら広げないようにする。そんな活動を、行政、民間団体、住民が一体となって推進していくことが今後の課題であるようです。