令和5年度 第1回「巨樹名木学習講座」を、5月28日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に
ついて学びました。
❶関のサクラ(北杜市):県指定天然記念物
エドヒガンの古木で、地上2mほどで5本に分かれ、大きく枝を広げています。根元には大きな空洞がありますが、樹勢は極めて旺盛であります。推定樹齢200年。昔この近くに旧道があり関所があったことにより「関のサクラ」と名付けられました。
❷諏訪神社の社叢(北杜市):県指定天然記念物
この神社一帯の山々は、石灰岩地であり大きな石灰岩が露出している所もあります。樹木としては、トチの大木数本、アサダの大木の他、スギ・プラタナス・イチョウ・ケヤキ・カツラ等も繁茂しており、植物群と合わせ、社叢林として貴重です。石灰岩特有のカタクリ・ヤマブキソウ・ワニグチソウ・イチリンソウ等の群落も見られ、落葉樹主体の明るい社です。
❸若神子新町のモミ(北杜市):県指定天然記念物
樹高33m、目通り幹囲5.5m、推定樹齢200~300年。若神子新町集落内の細い道を東に向かって突き当りに神明社があります。参道入口の石鳥居の南に天然記念物のモミの木があり、神明社の御神木になっています。木の裏側に回ると、かなり高い所まで治療が施されており、柔らかい材料で被覆したもので、キツツキがつついたような穴がいくつも空いています。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、韮崎市の王仁塚のサクラ・銀河鉄道展望公園のギンドロ・古民家「宮久保」、北杜市の三分一湧水公園のオオモミジも見学しました。古民家「宮久保」は、NHK朝ドラ「らんまん」の主人公、植物学者の牧野富太郎氏が、山梨県の疎開していた時の住居で直筆の書などを見学しました。