令和6年度「巨樹名木学習講座」の第1回を、5月18日(土)に開催しました。

講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に

ついて指導いただきました。

 

❶一宮神社の社叢(上野原市):県指定天然記念物

 ※上野原市西原5461

一宮神社の社叢は、スギを中心とする大木が林立しているので、緑の小山の感があります。案内板によれば、スギだけでも目通り約5mが5本、4mが約50本あり、中に図抜けて大きいのが1本。目通りが8mを超えると、さすがに迫力が違います。谷間なので雷害も少なく、天高く伸び石段の上に立っていることもあって、見上げる者を圧倒します。

 

❷軍刀利神社のカツラ(上野原市):県指定天然記念物

  ※上野原市棡原4134

大カツラは本殿近くにはなく、井戸川沿いの砂利道をしばらく歩くと、少し広い川原のような所に奥の院があり、その前に大カツラが立っているのが見えてきます。この大カツラは、数多くの幹の集合体ですが、その内の2本が元気よく、まっすぐ高く伸びています。そのため、形の良い樹冠を有しており、新芽の頃や黄葉の頃は、最も美しい時期と思われます。

 

❸鶴島のムクノキ(上野原市):県指定天然記念物

 ※上野原市鶴島1461

高さ25.0m、幹回り6.3m、推定樹齢700年。小さな公園に窮屈な状態で立っています。根元には道祖神が祀られていて石塔があります。根元にムクノキ特有の板状根が何本も露出して放射状に発達しています。地元の人たちの手厚い保護で頑張って生きています。

 

この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、小菅村の熊野神社のコナラと長作御鷹の森、上野原市の二宮神社の三本杉も見学しました。