令和6年度「巨樹名木学習講座」の第2回を、6月9日(日)に開催しました。

講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に

ついて指導いただきました。

❶上芦川諏訪神社のケヤキ群落(笛吹市):笛吹市指定天然記念物

 ※笛吹市芦川町上芦川704

甲府盆地と河口湖を結ぶ若彦路から上芦川集落に入ってすぐの場所にあります。境内を囲むようにそびえ立つ5本の大きなケヤキ群は、神々しくこの神社の目印となっています。中でも最も大きいものは圧倒的な存在感で樹高およそ26m、目通り幹囲6.3m、樹齢300年以上(推定)。大枝の下を若彦路が通り、旅人が涼んだことでしょう。

 

❷花鳥山一本杉(笛吹市):笛吹市指定天然記念物

 ※笛吹市八代町南747

大杉は一本杉の名前ですが、2本の融合木と思われています。遠くからも大杉の存在を認めることができます。10年ほど前に落雷にあい、教育委員会により避雷針が取り付けられました。旧東八代郡花鳥村が分村した際、花鳥村竹井集落も旧八代町竹井と御坂町竹井に分かれ、このスギを境界線にしました。

 

❸定林寺のカヤ(笛吹市):笛吹市指定天然記念物

 ※笛吹市八代町南747

カヤの太さはまだ少々物足りませんが、美しく、かつ力強い根張りがそれを補っています。同市境川町藤垈地内の智光寺のカヤを、一回り小さくしたような姿で根張り見物です。お寺の木ではありますが、幹に注連縄が巻かれ、御神木のようであります。「縁結びのカヤ」と呼ばれているようで、幹に触れながら好きな相手に思いを寄せ一周すると、縁が結ばれるそうです。

この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、市川三郷町の表門神社のコツブガヤ、笛吹市の鶯宿諏訪神社のケヤキ・白髭神社のケヤキ・荒神堂のケヤキも見学しました。