令和6年度「巨樹名木学習講座」の第3回を、10月6日(日)に開催
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に
ついて指導いただきました。
❶湯島の大スギ(早川町):県指定天然記念物
樹齢推定1200年、幹周11.1m、高さ45.0m。
山王神社所有。案内板によれば天平勝宝年間(749~57)に、里人が紀州熊野から持ち帰った杉苗を植えたのが、この巨木になったとする伝承があるようです。また、もとは2本あって、男スギ女スギと呼ばれていたが、野宿した者の失火で、女スギの方は焼失してしまいました。スギでは山梨県内最大。
❷京ヶ島の夫婦スギ(早川町):県指定天然記念物
樹齢推定350年。夫婦杉は八幡日吉神社正面参道の両側に5mほど離れて立っています。
2本とも樹勢はすこぶる良く、いつまでも仲良く威風を競い合って欲しいものです。
最近の新聞によると、遠くから見ると、ゴジラに見えるとのことです。
❸本国寺のオハツキイチョウ(身延町):国指定天然記念物
オハツキ銀杏の群生する身延町で最も著名なオハツキイチョウの一本で国指定の天然記念物です。
このイチョウはなかなかまとまった姿をしており、樹勢も良好。かなりの枝にオハツキの葉が見られ、発生率も全国でもトップクラス。オハツキの謎は究明中ですが、なかなか結論には達していません。
富士川の対岸には国指定「八木沢のオハツキイチョウ(雄)」があります。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、早川町の西之宮のサイカチと奈良田八幡宮の社叢も見学した。