令和3年度「巨樹名木学習講座」の第2回を、11月23日(火)に開催しました。
当初の計画では6月20日開催予定でしたが、県からの「新型コロナウイルス感染防止への協力要請に基づき、今回の開催となりました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。
この日はまず、湯島の大スギ(早川町):県指定天然記念物に行きました。※早川町湯島1048
推定樹齢1200年、幹周11.1m、高さ45.0m、山王神社所有。傾斜地に立っているので幹周は上の平らな所なので実際はもっと太い。
もともとは2本あって、それぞれ男スギ女スギと呼ばれていたが、野宿した者の失火で、女スギの方は焼失してしまいました。昭和30年頃まで株が残っていたそうです。
スギでは山梨県内最大!!
次に見学したのが京ヶ島の夫婦スギ(早川町):県指定天然記念物※早川町京ヶ島
推定樹齢350年。夫婦杉は正面参道の両側に5mほど離れて向かい合っていて、その下を人が通るため、過去に下枝が整理されたようです。
2本とも樹勢はすこぶる良く仲良く威風を競い合っています。向かって右が男杉、左が女杉と地元の人は呼んでいます。
最近の新聞によると、遠くから見ると「ゴジラ」に見えるとのことです。
最後に見学したのが、飯富八幡神社のクスノキ(身延町):身延町指定天然記念物 ※身延町飯富1250
樹高21m、目通り幹囲5.1m、推定樹齢150年。参道の石段を上ると、隣接する日蓮宗永久寺との境界付近にクスノキが立っています。
地上2mほどで5幹に分かれていて、樹勢は良さそうであります。
樹下に小さな御堂があるので隣接する永久寺に属する木かとも思いましたが、案内板には中富町飯富八幡神社とあり、明治の神仏分離の際に神社の所有物となったと推測されます。
この日は時間に余裕があったため、奈良田八幡宮の社叢(早川町)も見学しました。