令和2年度「巨樹名木学習講座」の第8回を、11月23日(月)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。
この日はまず、久遠寺山門のスギ並木(身延町)に行きました。※身延町身延地内
山門一帯は杉の巨木が連なった素晴らしい林です。中でも一番樹高のあるものは、52mと県内有数で樹齢300年ほどであります。身延山は全山にわたってスギ林があり、開山以来順次植えられたものです。菩提梯までの並木は身延山においても絶景スポットになっています。
次に見学したのが久遠寺のシダレザクラ(身延町)※身延町身延地内
シダレザクラはエドヒガンの枝垂型の変種で、ここのシダレザクラは、幹周り3.0mで、全国シダレザクラ10選に選ばれています。既に平安時代には「しだり櫻」や「糸櫻」などが存在したことが当時の文献に記録されており、日本各地にシダレザクラの古木が存在することから、シダレザクラが栽培化され増殖されたと推測されます。
最後に見学したのが、本国寺のオハツキイチョウ(身延町)国指定天然記念物。※身延町下山2271
伝説によれば弘安5年(1282)に、日蓮上人がここ本国寺に一泊された際、お手植えされたと伝わっています。樹齢700年。葉の中央あるいは葉のへりに実を結びます。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、八木沢のオハツキイチョウ・本遠時のクスノキ・本妙寺の大イチョウ・妙浄寺のイチョウ・西谷のイチョウ・姥清水の4本スギ・長谷寺のオハツキイチョウ・常福寺のオハツキイチョウも見学しました。(全て身延町)