令和5年度 第2回「巨樹名木学習講座」を、6月11日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について学びました。
❶島尻の大カヤ(南部町):県指定天然記念物
県指定天然記念物の大カヤは、旧家の裏庭で、身延線の線路を避けるようにしてそびえ立っており、線路建設時には既に大木であったと思われます。車窓からも見えるはずですが、あまりに近すぎて一瞬の出来事なので、意外に知る人は少ないかもしれません。
樹冠は県道10号線からも見えます。 (個人所有)
❷井出八幡神社の社叢(南部町):県指定天然記念物
御神木のタブノキは、樹高35m、目通り幹囲6.5m、推定樹齢は不明。
県境付近は特に谷幅が狭く、井出駅のすぐ西で、幅約300mの狭い所に井出集落があり、全体がかなりの傾斜地です。盆地の気候と違い、静岡系の樹種が多く生育しています。
クスノキ科のクスノキ、タブノキ、カゴノキ・・・それにクロウメモドキ科のケンポナシなど、暖かい所の木が社叢を彩っています。
❸柳島下田屋のカヤ(南部町):町指定天然記念物
カヤの木が立つのは、富士川の支流戸栗川左岸。
「センダンの木」で知られる睦合小学校の前を走る県道809号(釜の口塩沢線)を1.5㎞ほど西に進んだあたりの、戸栗川に下る細い道沿いに立っています。
県道からは樹冠は見えますが、幹は見えません。 (個人所有)
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、内船八幡神社のイチョウ・クスノキ、福士八幡神社のシイノキ、大和万福寺のカヤ、睦合小学校のセンダン、本郷の千年桜(以上全て南部町)も見学しました。