令和5年度「巨樹名木学習講座」の第8回を、11月19日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等に
ついて指導いただきました。
❶笹子峠の矢立てのスギ(大月市):県指定天然記念物
甲州街道最大の難所と言われた笹子峠。矢立てのスギは樹齢1000年を超すと言われています。樹高28m、根回り14.8m、幹囲9mの巨樹であり、「甲斐叢記」には、昔出陣する武士が、この木に矢を射立てて戦勝を祈ったと記されています。安藤広重や葛飾北斎の名画にも残っています。
❷藤沢の大スギ(大月市):市指定天然記念物
推定樹齢300年、幹周6.8m、樹高40m、子神社の御神木である。単幹で、姿も良く背も十分高く、子神社に近づくと、森の輪郭線を突き破って天を衝く雄姿が目に入ります。枯れ葉もなく、最頂部までしっかり葉を付けていて、樹勢も良さそうです。
❸堀ノ内の大ケヤキ(大月市):市指定天然記念物
諏訪神社内にあり、推定樹齢400年、幹周8m、樹高35m。大ケヤキは背が高く太く伸びあがった幹が見事です。枝は広く伸びていて樹勢が良いです。この大ケヤキの一番の見どころは根元でしょうか。広範囲に隆起した根に迫力があり、根周りは幹周の倍以上あり19m近くあるようです。
この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、稲村神社のスギ(大月市)、八王子神社のイチョウ(都留市)、小篠のイトヒバ(大月市)、寛城のカエデ(大月市)も見学しました。