令和4年度「巨樹名木学習講座」の第7回を、11月13日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等についてご指導いただきました。
この日はまず、上石田のサイカチ(甲府市):市指定天然記念物に行きました。※甲府市上石田1丁目
マメ科の落葉高木。山野や河原に自生。幹や枝に小枝の変形したとげがあります。夏に淡黄緑色の小花を穂状につけ、ややねじれた豆果を結びます。栽培され、豆果を石鹸の代用に、若葉を食用に、とげ・さやは漢方薬になります。この木は大小そろって生えていることから、地元の人々は「夫婦サイカチ」と呼んで親しんでいるが、両樹とも雌木である。樹齢は両樹とも約300年と推定される。
次に見学したのが塩部寿のフジ(甲府市):県指定天然記念物※甲府市緑が丘2丁目
このフジは、ノダフジとも呼ばれているもので、もと甲府市塩部町の個人宅地内にあり、昭和48年7月道路を拡げるに当り、損傷を避けるため現在地に移植し、幸いにして活着したもので、県指定天然記念物に認定されました。指定当時の規模は次記のようであります。
根廻り3.20m、目通り1.75m、ノダフジは右巻きで、ヤマフジは左巻きという特徴があります。(上から見て時計回りが左巻き、反時計回りが右巻き)
最後に見学したのが、金桜神社の7本スギ(甲府市):市指定天然記念物 ※甲府市御岳町2347
金桜神社拝殿境内の大杉7本が、甲府市から天然記念物指定を受けています。昭和30年の火災により大半のスギが焼失しましたが、この7本が生き残りました。最大幹回り6.9m、樹高53m。7本スギ以外にも、参道には大きなスギが20本近く並ぶ立っていて、これだけでも一見の価値があります。日本武尊が東征の折、金峰山を国家鎮護の霊地とし、これを里宮に分祀したと言われています。