令和2年度「巨樹名木学習講座」の第4回を、9月27日(日)に開催しました。
講師の緑の相談所樹木医、角田信夫先生から、樹木の特徴・過去の保護対策・現況の樹勢等について指導いただきました。

この日はまず、塩部寿のフジ(甲府市):県指定天然記念物に行きました。
このフジは、ノダフジとも呼ばれているもので、もとは甲府市塩部の個人宅地内にあり、昭和48年道路を拡張するにあたり、損傷を避けるため現在地(甲府市緑が丘)に移植したもので、県指定天然記念物に認定されました。指定当時の規模は、根廻り3.20m、目通り1.75m、山の神のフジと共に本県では最大級のフジであります。

次に行ったのが塩沢寺の舞鶴マツ(甲府市):県指定天然近物に行きました。
樹種はクロマツ、樹高はあまり高くありませんが、枝を東西に長く張り、東方の枝の長さは14m、西方の枝の長さは15mあり、鶴が両翼を開いて舞い上がる姿に似ているところから【舞鶴のマツ】と呼ばれています。この他塩沢寺には、市指定天然記念物シラカシの天然林が裏手にあります。

最後に行ったのが、金桜神社の七本スギ(甲府市):甲府市指定天然記念物
金桜神社拝殿、境内の大杉7本が、甲府市から天然記念物指定を受けています。昭和30年の火災により大半のスギが消失しましたが、この7本が生き残りました。最大幹回り6.9m、樹高53m。7本スギ以外にも参道には大きなスギが20本ちかく並び立っていて、これだけでも一見の価値があります。日本武尊が東征の折、金峰山を国家鎮護の霊地とし、これを里宮に分祀したと言われています。

この日は時間に余裕があったため、以上三か所の他に、甲府地方気象台標本木(甲府市)・青松院の石庭(甲府市)・宮久保のクヌギ(韮崎市)・三之蔵のクヌギ(韮崎市)・駒井上野のコナラ(韮崎市)・光明寺のカヤ(韮崎市)も見学しました。